「コンバーテック」誌の連載記事『今さら聞けない!DXのキホンの「キ」』第18回が発行されました
加工技術研究会の月刊誌「コンバーテック」にて新連載「今さら聞けない!DXのキホンの『キ』」の第18回が掲載されました。
第18回 ChatGPTを自在に操れる人を育て上げるために~デジタルスキル標準~
<以下、前書きより抜粋>
DXは業務のデジタル化にとどまらず、ビジネスモデルや組織体制まで変革していくものである。企業のDXを加速するためには、経営層や特定の人材だけでなく、従業員全員で取り組んでいくことが不可欠とされている。そのため、専門性の高いスキルをもった人材のみならず、DXに関するリテラシーを身につけた人材、つまり、DXについて理解し、自分ごととしてとらえている人材の育成が求められており、これが企業のDX人材の育成・確保をいっそう難しくしていると考えられる。経済産業省は、DXへの取組みの遅れが企業の競争力の低下や国力の減衰にもつながることを指摘し、繰り返し警鐘を鳴らしている。
こうした事情を踏まえ、政府は2022年6月に閣議決定したデジタル田園都市国家構想基本方針で「令和4年以内にDX推進人材向けのデジタルスキル標準を整備する」と表明した。そこで言及されたデジタルスキル標準とは、専門知識や技術のある人材を育成することに加えて、ビジネスパーソン全体がDXリテラシーを身に付けDX化に参画することを後押しする指針となるとのことであった。
政府の基本方針を受け、経済産業省とIPAは同年12月にDX推進に向けた指針となる「デジタルスキル標準」(=Digital Skill Standard。以降、「DSS」という)を取りまとめた。DSSは、DX推進のための人材確保・育成の指針を示すことで、企業のDX実現を後押しするものになっている。
そこで今回は、DSSの策定の背景を紐解きつつ、DXを推進する人材の発掘や育成に苦慮されている読者の方々向けにその全体像を分かりやく紹介したいと思う。なお、その詳細の内容や活用方法、具体的な活用事例などの深掘りは次回以降に解説させていただきたい。
参考HP:
コンバーテック 2024年1月号