「コンバーテック」誌の連載記事『今さら聞けない!DXのキホンの「キ」』第5回が発行されました
加工技術研究会の月刊誌「コンバーテック」にて新連載「今さら聞けない!DXのキホンの『キ』」の第5回が掲載されました。
「今さら聞けない!DXのキホンの「キ」」
第5回 2つのDX~社会変革としてのDXと企業変革としてのDX~
<以下、前書きより>
今年に入って、ますます「DX」という言葉が巷にあふれているように感じる。コロナ禍の混乱が一段落しつつあり、いよいよ本腰を入れてDXに取り組んでいきたい会社が増えたことが背景にあるだろう。加えて、円安やロシアのウクライナ侵攻に伴う経済学的リスクや地政学的リスクの高まりに備え、今のうちから最新のデジタルテクノロジーを導入し、盤石なビジネス基盤を作っておきたいという危機感が、さらにDXの背中を押している可能性も考えられる。
ビジネスの足腰を強化することで経営を有事に強い体質に変化させ、事業の持続可能性を確保するための施策としてDXが急務であることを提唱している筆者の立場からすると全体の傾向としては好ましいことである。が、それに伴ってDXという言葉が一人歩きし、人によってDXのイメージが異なる、またはDXについて正確に理解できないといった事象が生じていないかが懸念されるのもまた事実だ。人との会話のなかで指摘されて理解が正されるくらいで済めばよいが、誤った方向に施策を打って後悔するようなことだけは回避いただきたい。
そこで、本号ではキホンの「キ」に立ち返り、これまで時代の変化とともに論じられてきたDXの在り方について振り返り、現時点では大きく分けて「社会変革としてのDX」と「企業変革としてのDX」の二つに整理されることを説明しておくことにしよう。もちろん、これが唯一の解釈であり、正解であると申し上げるつもりはない。この言葉を使う一人ひとりが、それぞれ解釈を明確化していくための「たたき台」になればと願う。
参考HP:
コンバーテック 2022年12月号