「コンバーテック」誌の連載記事『DXがもたらしうる新時代のコンバーティング業界におけるビジネス変革』第9回が発行されました
加工技術研究会が発行する月刊のコンバーティング総合情報誌「コンバーテック」にて連載中の弊社CEO鈴木健二郎による第9回の記事が公開されました。
「DXがもたらしうる新時代のコンバーティング業界におけるビジネス変革」
第9回 領域別DXの進め方 ~物流・倉庫業務のDX~
<以下、前書きより>
第9回となる今回は、コンバーティング業界に限らず多くの企業にとって労働負荷が高く、効率化に苦戦しがちな物流・倉庫業務のDXの要諦について解説を試みることにしたい。
製造業の場合は、顧客との間に卸売、小売等の中間業者が入る場合が多いが、近年は、D2C(Direct to Consumer:メーカーが中間流通を介さず自社のECサイトなどを通じ、商品を直接消費者に販売するビジネスのこと)と呼ばれる手法により、顧客との流通接点を直接持つ企業が増えている。
後段でご紹介させていただく家庭用ラップフィルムメーカーのF社のように消費者向けの製品を製造・販売する企業にとって、D2Cは顧客に製品を届けるプロセスを内製化することで、今まで見えていなかった顧客のニーズに気づき、マーケティングや製品開発に生かす絶好のチャンスとなる。一方で、D2Cは適切な物流・倉庫業務のDXとセットで戦略的に導入しなければ、業務負荷が一気に重くのしかかることになり、現場を疲弊させてしまうのみならず、最悪な場合は、サプライチェーンを破綻させて欠品や配送遅延によって顧客を離れさせてしまうことにもなりかねない。
コロナの影響による在宅時間の増加やデジタル化の進展に伴い、リアル店舗での購入が減少する一方、スマートフォンやPCを用いたインターネットでの購入が増えた結果、物流網を通じたモノの動きが活発化している。D2Cを推進しやすい時流でもあり、これを機にDXによって、顧客との流通接点の拡充と物流・倉庫業務の効率化の二兎を追いたいものである。
参考HP:
コンバーテック 2022年4月号